Wednesday, August 02, 2006

不思議(政治責任)

「不思議」エントリには、個人的に判らないことを書いていくことにしました。
今回は、「政治責任」という単語です。

A級戦犯はどうしてあれほど倦厭されるのでしょうか。
答えは「政治責任」なのだそうです。
その答えがよく判りません。
文化的知能指数0の私がいろいろ考えることにします。

まず「責任」について考えましょう。
権利や自由を得ると、それに伴って責任が発生するとよく言います。
私は逆だと思っています。
アパートに住んだら家賃を払う。
商品を買ったら代金を払う。
借金をしたら利息を返す。
権利を得るために、人は責任を負うのです。
いいものを手に入れるためには、それなりの対価を払うという市場原理が働いているのです。

じゃあ、「政治責任」とはどんな「責任」なのか。
「政治責任」に見合う「権利」とはなんでしょうか。
言葉を置き換えると、それは「政治権」になりますね。
ここで判らないのです。
「政治権」とはまさしく「政治」を行う「権利」なのですが、これって権利ですか?
会社員は課長、部長と位をあげるごとに給料がよくなります。
それは、重い仕事に対する給料という対価があるから、よく判るのです。
仕事が責任で給料が権利です。
んじゃ、政治という重い仕事にどんな対価が支払われるでしょう。
それなりにいい給料をもらっているのですから、対価とすべきかもしれません。
でも、A級戦犯とよばれて未来永劫嫌煙される責任を問われるような重さなら、
対して相当の権利があってしかるべきですね。
このバランス感覚はおかしいのですよ、どう考えても。

市場原理に照らしたときに「政治責任」の重さの説明がつかない。
一旦「政治責任」のあり方を考え直したらどうでしょうか?
むやみに大きな「責任」を負わせるような、マスコミの煽りや極端な原理思想は、為政者を悪者に仕立て上げつるし上げるただのいじめになります。

国民もなんらかの形で為政者の支援をしたことを考えると、
国民全体も何級戦犯だかわからないですが、戦犯です。
国民が何級かはっきりさせてからA級を語りましょう。

3 comments:

  1. A級戦犯って、アメリカによって決められたもんじゃないの?
    彼らの遺族にはちゃんと保障もされているし、日本の見解では戦争犯罪者ではないはずだが…
    どうして日本のマスコミがA級戦犯という名前を用いて報道をするのかが理解できない。あいつらは本当に日本人なのか?

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  2. 赤紙を配る権利。
    ・・・と、文化的知能指数-1の俺が言ってみる。

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  3. >すずきゆうた氏
    A級戦犯っていったい誰?
    自分もこれを見てからしゃべったほうがよかったと思う。
    というのも、「A級戦犯」って言ってるけど、誰のことか判らず使ってるんですよ、自分も。
    日本のマスコミもそういう人多数だと思いますよ。
    ついでにA級の次がB級な訳では無いようで。
    斯く云う自分のエントリも間違いだらけだということです。
    勉強できて、知能指数が0.01位に上がりましたw

    >yossy氏
    いい指摘です。
    最近赤紙を作った人って誰なんだろうって思います。
    ああやって強烈なメディアで最後通告されると、自分は死んだも同然になります。
    一度死んだ命だったらどうにでもなれ的な諦観の攻撃力を使うと。
    あんな赤紙を作った人が悪いのか、使わせた上の人が悪いのか、どうなんでしょうか。
    原爆を作った人が悪いのか、使った人が悪いのか、使わせた人が悪いのか、似たような問題です。
    こんなこと、原理的には判りません。少なくとも私には。
    その場の文脈で決まっちゃうんでしょうね。

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