Tuesday, January 30, 2007

思考実験(精神分離 回向)

思考実験(精神分離 雌伏)

続き

彼女は自宅で、押入れの中、とくに写真に写った自分が探っているあたりを確かめてみる。
そこには、免許証の男の写真が大量に入った缶詰がひっそりしまってあった。
そのうちのいくつかは、火であぶったような形跡があったり、手で破いてあった。

次の日起きると、窓が開いており、電源の入ったパソコンの画面に次のように書いてあった。
「キミの命はボクが握っている」
画面に映り込んでいる自分の顔には、ナイフでつけた傷が残っていた。

彼女は部屋を警察の検証に明け渡し、自分は別に居を構えることを考えた。
しかし、違和感が残る。
ひとつには、窓に一切の傷がないこと。
外から鍵で開けられないタイプのロックである。
どうやって入ったのか。
もうひとつには、玄関が開いていないこと。
5階までよじ登っておいて、また外からよじ降りたのだろうか。
普通なら玄関の錠をあけて渡り廊下と階段を使って降りるだろう。
彼女は引っ越すのを止めた。

現在唯一の手がかりである免許証の男を、もう一度詳細に調べることにした。
新居の管理人の話などをまとめると、次のようになる。
彼は婚約をしていたが破棄した経歴があった。
それがアルコール依存症発症の原因を作った。
すべてつじつまの合う話であった。
元婚約者が自分であったことを除いて。

続く

Sunday, January 28, 2007

思考実験(精神分離 雌伏)

Bamboo Flower: 思考実験(精神分離)

続き

免許証に写った男の顔をどこかで見た気がする。
違和感を覚えながら彼女は、それを警察に届けた。
しかしその男は、昨秋亡くなっていることが判る。
免許証の持ち主がストーカーである線は消えた。
彼女は、免許証の住所に確かに自分の住所と同じ文字列を発見して、前の住人か何かであると考えた。
男の住所はその後移転している。
男の移転先付近で聞き込みをして廻ると、男は移転してまもなくアルコール依存症を発症し、肝炎にて亡くなっている。

それより、不審なのは送付された写真であった。
自分が完全に寝入ったはずの時間に、自分が押入れを探っている姿を映している。
続く

Friday, January 26, 2007

思考実験(精神分離)

主人公は、精神分離症の女性(26)。
本人は、別の人格に気がついていない。
夜、夢遊病のようにベッドから起き、別の人格となった彼女は町を徘徊する。

ある日彼女は、ある男が自分をストーキングしていることに気づく。
警察に通報し、警官の巡回で一時ストーキングは収まったかに見えた。
それから数日たったある日、ポストに封筒が届く。
封筒の中身には、彼女の部屋を妙なアングルから撮影した写真。
また、彼女自身も写っており、それは確かに昨日の自分であった。
彼女は自分の部屋を捜索し、隠しカメラを見つけ破棄した。
捜索の最中、まったく予期しなかったものを見つける。
見知らぬ男性の免許証である。
続く

Wednesday, January 24, 2007

Music(旧金曜ロードショーのテーマ)

旧金曜ロードショーのテーマ on Youtube

この曲はほとんどの人が知っていると思うのですが、誰の何て曲かは知らない人が多い。
"Friday Night Fantasy"/Pierre Porte Orchestra
オーケストレーション?というよりは、きれいなシンセのストリングスをかぶせたジャズサックスの曲という感じです。
メロディーの濃さが、日本人好みだと思います。
自分は、イントロの最終節のフェルマータぎみにオーケストラヒットが連打する箇所が最高に好きです。
TVのオープニングに使われるだけあって、曲の最初っからドラマティックなピアノシーケンスとサックスのこコラボですし。

作曲は、ルパン3世とかコナンでおなじみの大野氏といううわさがありますが、真偽のほどは判りません。

Music(プログレロックと変調子)

プログレロックと変調子

プログレッシブな曲の特徴として、転調と変調子があります。
転調-wikipedia
変調子に関しての文献は日本語ではあまりないので、英語の文献をば。
List of musical works in unusual time signatures-wikipedia
↑変調子の曲リスト

上のリストは圧巻です。
プログレの曲を探す手間が省けます。
リストを見てみると、GenesisやKansas、King Crimsonといった純プログレロック、
Dream TheaterやOpethといったプログレヘビーメタル、
IncubusやSoulflyといったコア、
Frank Zappaなどの現代ジャズロック、
あとはDave Brubeck Quartetなどのジャズが大勢を占めます。
もぅほんと好きなジャンルばっかりです。
ただいま全制覇を目指して、ひたすら聞きまくっています。

Sunday, January 21, 2007

Movie(ショーシャンクの空に)

The Shawshank Redemption

ティムロビンスかっこえぇ!
<ストーリー>
妻殺しで終身刑と宣告された男が、ショーシャンク刑務所にやってきた。
刑務所内の調達屋であるレッドの視点で、この終身刑男アンディーの壮絶な務所暮らしと、最後に起こした奇跡を描く。
無実の罪、暴力、汚職、それらに屈しないアンディーはこう言う。
「他人には奪えないものがある。それは『希望』だ」

これはなんの掛け値もなしに面白い。
原作はスティーブンキング、監督脚本はグリーンマイルのフランクダラボン、
これらは言うまでもなく、演技もティムロビンスとモーガンフリーマンその他、文句なしです。
「希望」ってそういうもんなんだろうなぁと、思いました。

Saturday, January 20, 2007

Bloggerが更新された

当ブログに変更がありました。

Bloggerの更新が完了しまして、
・テンプレートが若干変わりました。
・コメントが、、、、半数くらい表示できなくなりました。
 原因は、Bloggerではない別のコメント管理ツールを使っていたためです。
 対応に時間がかかりそうです。

Friday, January 19, 2007

日記(神山健治)

NHK人間ドキュメント「監督・神山健治」

アナウンス(戸田恵子氏):『対話を重ね、アニメに命を吹き込む日々』
すごい!
脚本家・菅正太郎氏と監督・神山健治のミーティング、吹っかけあい。
率直、思ったまんまをぶつけていき、自分の中のストーリープロットから壮大なドラマが生み出されている、現場を捉えていました。
頻繁な合宿と、根をつめた製作現場。
押井守塾での特訓の日々。
人間をエンジンにするためには、環境とモチベーション、仕事と自分の同化、最後は才能だと思いました。
とりあえず、感想まで。

Tuesday, January 16, 2007

日記(本屋にて)

昔友達に借りて読んだ寺田寅彦をまた読もうと書店に入り、
衝動的に「超整理法」という本を手にとって、
寺田寅彦の随筆集も発見し、
全部カウンターに持っていって、
金が足りないことが判明。
何を考えたか寺田寅彦を手放し、超なんとかの方を買ってしまい、
結局何をしにいったのか。。。
早く読み倒そう。

Monday, January 15, 2007

日記(21st Century Schizoid Man)

最近、Infernal AffairやThe Departedで、マフィアに入った警察のスパイと警察に入ったマフィアのスパイが熾烈を極めるストーリーがもてはやされています。
そもそも人間は2面性を持っている、という、よくよく考えると深いテーマも関連してくるのではないかと思います。

関係ない話題をひとつ。
馬鹿を装う天才と天才を装う馬鹿は、個人的に同じだと思っています。
何も生まないからです。
自分に嘘をついているうちは、何もできないんじゃないかって。
知ったかぶりはいかんよなあと今日自分に言い聞かせています。

Friday, January 12, 2007

日記(親父、いいこと言った I )

「知らなくってもいいことがたくさんある」

インターネットをやってみなさいよという私の勧めも、
親父にだけはなかなか通用しません。

専業農家の彼とその妻とその息子(私と弟)は、
いかにも農家というアナログな家庭を築いていました。
私が大学に入ってからというもの、デジタルにかぶれてしまい
知りたいことは何でもインターネットに載ってるんだからというと、
そんな便利なものは昔はなかった、それでも昔は平和だった、といいます。
知る必要のないことをやたらと知ることで、なんだか余計に心配になってしまうと言うのです。

そうだね、日本人は特にそう。
情報に浴すると、おじいちゃんでもおばあちゃんでもだれかれかまわず情報化しようとする。
みんなが同じ教育水準じゃなきゃいけない的な考え方だね。

やっぱり親父はパソコンをいじりません。

Thursday, January 11, 2007

Music(The Dillinger Escape Plan)

The Dillinger Espcae Plan/Irony Is a Dead Scene

正月の一番の収穫は、実家に帰ってコア好きの弟にいくつかアーティストを教えてもらったことです。
そのなかでも一番は、The Dillinger Escape Plan with Mike Pattonでした。
狂い咲いているとしか言いようがないこの音は。
Jazz派生の変調子メロディとドラムスがまず不可解にします。
調味料に宇宙系ヴォイスエフェクトを全開にしてしまったボーカルを加えて、さらに風味を増します。
これを聞くと、数分は不感症になります。

Tuesday, January 09, 2007

Youtube(日本語?)

Un Ange Frappe A Ma Porte

フランスの音楽だと思います。
いや、美人さんが歌っているんですが、
冒頭に「おはよう@☆#△」と謎の日本語が入っています。

Monday, January 08, 2007

日記(ウェブ人間論)

梅田望夫・平野啓一郎著「ウェブ人間論」

とりあえず、最初の章を読んでみました。
両氏の対談をまとめた本書は、「ウェブ進化論」をベースにして、web環境の進歩に伴いそれを利用する人間がどう変化するのかを描いている、そうです。
両氏が持っている共通意識に、「ネットの拡充で国を超えた情報共有が可能となった後でも、言語圏の境で壁が残る」というものがありました。
これはとても納得できるものです。
自分が歌詞を勝手に訳してみたりしたのも、言語間の格差、日本語の躓き感、閉塞感を感じたからです。
でも、勝手に訳詞するのは著作権がみとめないそうです。
著作権の規定は翻訳権を制限しているようですので。

googleが開発しているという自動翻訳ができると、翻訳権の保護はどうなるのだろうと、漠然と不安になります。

参考
翻訳権について

日記(健忘症)

ちなみに慢性健忘症の私ですが、これといった対応策は持っておりません。
よくメモをとるといいという話を方々から聞くのですが、それさえも忘れますんで太刀打ちできません。
金で解決できるもんならしたいですね、ほんと。
記憶を忘れて発生した損害に対する保障が聞く保険がこの世にあれば絶対入ります。
もしくは、忘れてしまうことを避けるのはあきらめて、忘れた後に比較的早めに思い出させてくれる何かがほしいです。
たとえば、健忘症対応目覚まし時計、通称思い出し時計。
一日前に自分が何をしていたかを逐一アナウンスしてくれる時計です。
これを持っていれば「ああ、昨日のこの時間はこんなことしてたな」と思い出せますよね。
「一日後のスケジュールを逐一アナウンスしてくれるリマインダ」的なものはこの世にあふれていますから、技術的にはできるんじゃないかと。。。

という他力本願思考回路がそもそもの健忘症の原因ではないかと。。。

Thursday, January 04, 2007

日記(刑事コロンボ・殺意のナイトクラブ)

Colombo - Colombo likes the nightlife(2003)

近年の作品はコロンボを演じるピーターフォーク自身が監督しているようで。

はっきり言って2つの事件をパラレルに捜査して、何の手がかりもないのにあの答えに行き着くのはうさんくさくてかないませんでした。
あと、オープニングの話の展開は、こてこてでどうにも。。。
でも、最後の詰めだけはさすがにコロンボ。
今回のコロンボは最高のゆさぶりを仕掛けます。
鯉が英語で"Koi"と呼称されていることにも非常に驚きを感じたんですが、最後に鯉がキーになるとは想像だにしませんでした。
最後の詰めの良さで、及第点です。

Wednesday, January 03, 2007

日記(Fainted)

新年明けまして御目出度う御座います。

実家にて飯を食うだけののたまうアメーバのような存在になっていた私です。
霞むように過ぎた正月休みでしたが、もう明日からの仕事始めに向けて準備をしなくてはなりません。

今年の私のテーマは「悟り」に決めました。
理由は教えません。
母いわく、私の今年は大殺界だそうです。
イイね!
どん底を見てきますよw