Saturday, August 19, 2006

帰省 III (四万十川)



四万十川に浸ってきました。
津野町(旧東津野村)不入山。
google earthで調べるとしっかりfunyu zanと書いてあります。
でも、正しい読み方はレ点をつけて「いらずやま」です。
#もしかして地元人しか正しく読めない?
ツキノワグマが野生しているからか分かりませんが、入ることが出来ない山だったのでしょう。
四万十川の源流点はこの山にあります。

少し下ったところである藻を採取できます。
四万十川上流域、四国カルストの石灰が溶解したミネラルに富む川水が滾滾と流れます。
アツブサゴケモドキが岩場を覆っていて、そのやわらかさが幻想的に見せています。
その藻とは、この地で「セイラン」と呼ばれています。
その正体はあまり知られていないようです。
四万十川流域振興室で簡単に紹介されています。
「セイラン」に関しては研究も始まったばかりのようです。こちらには詳しい写真もありました。(科学技術支援機構カワノリ養殖生産技術の開発参照)

「セイラン」の姿を紹介します。
自分で取った写真もアップしておきます。
岩についた、緑の「セイラン」と黄緑のコケが写っています。
色がぜんぜん違うのですぐ分かります。
「セイラン」は緑藻綱カワノリ目で、藍藻の青い藻(川底でつるつるすべるやつ)とは色は似ていますが、形、住む場所が違います。
前者は昆布のような膜っぽい形をしていて大きくて3~5cm長、水面近くで水流の速い岩表面(それもその水温が大体15℃で水が石灰を含んだきれいなところでないと出来ない)に付着します。
後者は糸が絡み合ったようなもじゃもじゃした形をしていて、どこにでもいますが、大体川底にいます。

祖母いわく、「セイランは下から救い上げるように取れ」。
昆布を根っこから引きちぎる感覚です。
これを持ち帰り、他の藻やコケとより分けて平らになべて日に干します。
これで食用セイランとなります。
食用ノリよりごつごつした分厚いものができ、焼くと非常に香ばしい香りがします。
セイランの特徴は、ぷちぷちこりこりしたなんとも楽しい歯ごたえです。
一度は食してほしいものです。栄養もたっぷりのようですよ。

採取後私は岩から転落して頭から川に落ちました。
携帯電話は一応守りましたが。

$BGM> Asia/Only Time Will Tell [ブリッジがVan Halenぽい、Steve Howeすごい]

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