Saturday, August 26, 2006

フットサルをやってみた

フットサルをやってみました。
やったらやったで面白いです。

まず、めっちゃ走る競技だとは知りませんでした。
・サッカーと段違いの狭いフィールドで、やたらめったら攻守が変わること。
・さらに人数が少なく、一人ひとりのポジションが重要なこと。
そんなわけでみんな走る走る。
汗だくの自分を見てみなが心配の声を掛けてくれましたが、そもそも新陳代謝が大きいのでちょっと走るとこの有様です。

<本>
ヘミングウェイ/老人と海(福田恒在訳)
この本には小学校のときに思い出があります。
小3,4の自分は、本を読んで感想文を書く宿題でこの本を題材に選んだわけですが、読んでもさっぱり面白くありません。しょうがないので、感想文には正直に「おもしろさがわかりません。しょうらいわかるでしょう」と書いたのです。そしてまた出会ったこの本を、大体倍の歳の自分がまた読んだわけです。「おもしろくない」という昔の記憶があるので、最初は読みづらい気分でしたが、読んでいくとこれが驚くほど面白い。あれ?どうして?

巻末の訳者の解説には次のようにあります。ヘミングウェイの思想とは「ストイシズム」であり、「かれの作品のなかに出てくる人物の特徴は、自己の苦痛や情念にたいして、しいて他人事のような無関心をよそおうこと」である。私は今作に関していうと、ストイックなだけでなく登場人物が老人であることもその原因の一つだと思います。人間は若い日のちょっとした怪我など、その痛みを遠い日まで覚えていたりします。でも、年老いてからの痛みなんてものはほんとうにちょっとしたことになってしまいます。いろんな痛みを知るからかもしれません。今作の主人公サンチャゴにはことさらにそれが当てはまります。かれがいくつも痛みをはたいて得たのは、戦いの結果何の利益も生まない大魚の骨です。でも確かに結果は残るという慰みを作者は込めている気がしてなりません。その結果は「女」にとってはよくわからない骨に当たるわけで、決して他人に理解されるものではないかもしれない、でも「家族」である「少年」にはそのすごさが分かる、そういう描写が最後に付記されています。

$BGM> Yes/Siberian Khatru [プログレの中のプログレ]

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