Monday, September 18, 2006

日記(海がきこえるとゲド戦記)

「海がきこえる」と「ゲド戦記」の共通点ってなんでしょうか。

昨日は「海がきこえる」を蔦屋で借りてきて見ました。
舞台が自分の出身高知ということで、前から見たかった映画の一つです。
監督は、宮崎駿でもなく高畑勲でもなく当時新人の望月監督です。
そもそもこの作品、ジブリの若手だけで作った作品だそうで。
感想は、完成度が高い!につきます。
<設定、オーラル>
声優:関俊彦(主人公の親友松野役、この人の声いい)が高知の方言をしゃべっているのを聞いて、ぜんぜん違和感が無いのに感動しました。
「天神大橋」も出てきて、懐かしくなりました。
<ストーリー、ビジュアル>
「農協の寄合」とか「針木」とか地元人なら分かるネタ満載で、最初っから爆笑でした。
話の完成度もなかなかで、庵野監督が採用したようなシュールな描写(もしかしてこれが原型?)が淡々としていて、若さというか青春というかそういうものの淡さを十分演出していました。
さらに、背景が水彩カラーで描かれ、コマ数は意外と少ないようだし、本当に淡い。
これは手抜き感じゃなく、いい効果を生んでいます。

本日はゲド戦記を見てきました。
前評判が強すぎてまともに見れないと思ったので、公開直後に行くのを避けて今の今に見に行ったわけです。
<ストーリー>
ゲド戦記は読んだことがありません。
なので分からなかったところは確かに多かった(特に単語)。
でも、ストーリーの違和感が無かったのは脚本の腕前というべきでしょう。
精神性に答えを求める構成は、なんらお父さんと違いませんので違和感ありません。
でもやはり話は淡々としていた。味気は少ない。
<ビジュアル>
一番の驚きはここでしょうか。
これまでジブリに無かったカットの数多数。
なんというか、ハリウッド的なカメラビューが多かったです。
やはり最初の狼のシーンと最後のバトルの力の入れ方!
背景のダークさ、主人公の目のきつさ、どれをとっても新しかったです。
<オーディオ>
次に、音楽のすばらしさが目に、いや耳につきました。
ストーリーにきちんと起伏を出している。
久石譲以外にもジブリを演出できるというのだと驚きました。
<番外>
個人的には、この作品にデジタル作画で知人が参加していることは、映画を見る上で大いにバイアスを掛けはしました。
でもそれを差し引いても、また吾郎監督初作品ということを差し引いても、面白かったです。

両作品の共通点は、
「これまでのジブリにない、若さ」
ですね。

2 comments:

  1. そういえば昔「海がきこえる」の実写版をうちらの学校で撮影するとか言う噂があったなぁ。外壁を塗り直してた頃。結局、追手前で撮ったような。

    ReplyDelete
  2. あったな。まことしやかにひろまったけど、すぐにキャンセルされたな。やっぱり本家かってな。
    面白いサイト発見。
    http://homepage3.nifty.com/akinori_naka/index.htm

    ReplyDelete