Thursday, June 22, 2006


ある服屋で買った服を着て、またその服屋へいくのは、俺は少し恥ずかしい。
ついでに、店員に付きまとわれるのはあまーり得意じゃない。
これがお勧めですよとか、そういうのいいから、みたいに思うが。

関係ないけど今日の一冊
Brain Valley (上)/ 瀬名秀明
うん。研究したことある人は読んだほうがいいよね。
もう主人公の一言につきますよ。
「自分は科学に救いを求めている」
どういうことかというと、まあ読んだら分かりますけど、途中の意味不明な体験した後の主人公の混乱具合は半端じゃないですから。それが、だんだん話が飲み込めてくると気合がどーんと入るわけです。
すごいよくある。
まさしく、研究者は「分かった」の快楽で生きているという証明にもなっているわけです、是。

あとは、ここまで研究≒オカルトを直球でテーマにした本ははじめてみました。
これもそう。研究してる人はとんでもが好きだったり、オカルトを気にするんですよ。みんながみんな大槻教授じゃないわけです。いや、むしろオカルトを否定する大槻教授も、「それじゃあそんなの相手にしなきゃいいでしょ」って思うときがあるくらい、むきになってオカルトに対抗するので、やっぱり気になってしまうのです、オカルトが。
これって、正義感の強い人ほど悪人を追及したくなるのと一緒です。正しいことと悪いことの線引きができてしまうと、悪いほうにカテゴライズされたものは余計に悪く見えるものです。イラクを悪の枢軸とか言ってみたりするわけです。
科学者も、科学に即するか即しないかできっちりするので、どんどん科学を知っていくと、分かることは分かる、分からないことは余計に分からないということになります。分からないことは気になるものです。
意識を集中する点はこの時点で2つになります。科学にもっとも即したものと最も即していないものに。科学理論とオカルトです。ブッシュも、アメリカとイラクしか見えていなかったようにね。
研究中にふと気になる分からないことにぶつかり、研究を進めていくとさらに分からなくなる。そのとき、答えを求める先が神とかだったりするわけですよ。まったく両極端です。

まあそういう姿が主人公に投影されているので、気になる人は読んでみましょう。

ついでに、Brain Valley文庫本は2種類ありますね。
片方は大友克洋風といったら怒られる、田中達之氏のカバー。
もう片方は、友達の研究室の先生、河口洋一郎氏のカバー。講義ではお世話になったんですが、そっちの方じゃない文庫本を買ってしまいました。

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