Monday, October 30, 2006

日記(刑事コロンボ/構想の死角)

コロンボシリーズは物心がついたときから日テレ系金曜ロードショーでなじんでいました。あの憎めない癖のある人柄と、粘っこい操作方法は、コロンボだからなせる業だと思います。警部補古畑任三郎も、和製コロンボともいえる展開がやっぱり好きです。
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テレビシリーズ刑事コロンボの最初の回は、スティーブンスピルバーグ監督がメガホンを取っている。
「構想の死角」
話はこう。
推理小説家のコンビの片方が、自分のオフィスでなぞの失踪を遂げる。縁を切った奥さんが、失踪直前オフィスにいる彼と電話をしていた。電話の最後に、銃声とともに電話が切れた。
彼は銃声のあとどうなってしまったのか、荒らされたオフィスから見つかったマフィアの名簿が示すものは。解散直前の小説家コンビに何があったのか。

ミステリーの脚本としてはよくある、推理小説家の完全犯罪シナリオ。
コロンボはやはり、犯人や被害者の習性などの人間的なポイントから手がかりを積み重ねていく。
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コロンボの粘っこいキャラクターは、スマートで狡猾な犯人に向き合うための最高の武器です。
賢い人はもとより、めんどくさい、鈍い、素朴な人間に弱いのです。
これは、意外と実践的なことのように感じます。

さらにコロンボの最も優れた点は、最初に相手を見て付き合い方を変えること。
武器を持っていても、使い方しだいで自分の首を絞める。
キャラクターをいくつも持っていて、その上で相手に合わせたものを選ぶ。
そこに、推理力以上の能力を見出せます。

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