Thursday, November 09, 2006

日記(やばいものを見た)

"STEAM BOY"/大友克洋監督作品

サンライズ(ガンダム等)
マッシュルーム(AKIRA等)
Production I.G.(攻殻機動隊等)
Studio 4℃(スプリガン等)
マッドハウス(MONSTER等)
これらがまとまって共同制作ってそんなむちゃくちゃな話が...
というスタッフ軍が本当に結集した3時間弱の超大編アニメ。
人間業ではない映像しかありません。
しょっぱなから「少々やりすぎだ」とずーっと思って見ました。
だって、一こま一こまの作りこみがすごいのに、「おい、そのシーン使い捨てかよ」というくらい話のテンポが速く、もったいないのです。
じっくり見たいがな。
音もかなりいい。

話自体は非常にわかりやすい冒険活劇。
「いや、アニメってほんとはこういうもんだよな」というくらい、後腐れないさっぱりしたストーリーです。
これまでなんかもやもやするアニメを多く見てきたので、これは逆に新鮮でした。
まあ、むしろストーリーなど冒険のお膳立てでしかなく、とにかくものが壊れる壊す大爆発。
列車が壊れ、家が壊れ、まああとはいえないのですが。
近世ロンドンの設定とか近代化の功罪のテーマ性なんかはあんまり深く考えなくてもいいです。

ひとつ思うことは、これは古きよき時代のアニメの延長であるということ。
もの新しさが誘発する感覚、ぴぴっと鋭く琴線に触れる類のものではないということです。
オリコンチャートランクインソングではなく、オーケストラを聴いているようなもの。
こういう作品はじっくり味わうべきなんでしょう。
また見よう。

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